目次
具体的に、看護師から助産師になるため、助産学校に合格するにはどうしたいいの?という問題に答えていこうと思います。
実際、夜勤も残業もバリバリやっていた看護師時代に、どうやって勉強したのか?
時間のやりくりは?
などの、踏み込んだ内容も紹介しているので、参考になると嬉しいです。
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試験内容は?
学校によって、試験内容は若干異なってきます。
こちらでは、簡単に違いやオススメの受験方法をお伝えしていきます。
一般入学試験
実は、社会人から入学試験を受けるのに、大体は推薦/社会人入学試験で受ける方が多いです。
一般入試では、学力に自信がある方が向いています。
内容は、母性・小児看護学の学科試験であることが大半で、国家試験よりももっとディープでコアな問題が多いです。
何よりも、現役の看護学生が受験することが多く、フレッシュな知識をもっていたり、
受験勉強できる時間があるため、社会人は圧倒的に不利です。
働きながら、受験勉強をする時間を作るのって本当大変だから、細かく対策ができない。
例えば2年後を目標に、早めに受験勉強をしていても、毎年何かしら新しい情報など盛り込まれるので追いつかないし、落としやすいです。
なので、できれば自分の強みを活かせる、推薦/社会人枠で受験することをオススメします。
推薦・AO/社会人入学試験
募集要項に両方ある学校がありますが、違いは、看護師の経験年数が必要かそうでないかという点です。(AO除く)
一度、病院で実務を経験しているかという点で、試験内容が大きく変わってきます。
社会人入試のほうが、社会情勢や具体的な考えなどを聞かれる問題が多いような印象ですね。
受験資格ですが、学校により個性があります。看護部長からの推薦状が必要…看護師経験1~3年間必要などです。
試験内容は、推薦入試も社会人入試も、小論文と面接であることが多い傾向にあります。
過去問を取り寄せることもできるので、学校に問い合わせてみるといいと思います。
試験勉強は何をしたの?
受験勉強って、ひょっとしたら看護学校の受験以来じゃないですか?
私が実際に、合格することができた受験勉強について、ご紹介してみようと思います。
母性/小児の勉強
5年前の資料しか手元になかったので、お世話になった母校の母性看護学の教員へ資料をもらいました。
あとは、助産の参考書などを本屋さんに見に行き、とりあえずわかりやすいものを購入して勉強していました。
全部カバーはできませんが、一部抜粋した内容を書き出してみました。
内容
- 排卵~月経の成り立ち/ホルモン
- 受精~着床
- 妊娠初期~後期
- 分娩第1~4期
- 産褥(母体、乳房等)
- 新生児
- 乳幼児
- 幼児
ただただ、範囲が広く深いです。
レビューブックなどで勉強したことを、より深くまで掘り下げていくイメージですね。
働きながら勉強する場合、効率よく勉強するには、過去問は必須だと思います。
母子関連の統計をチェック
これは小論文、面接対策に勉強をしていきました。
なぜ、助産師になりたいか聞かれるのはもちろんですが、自分が助産師になったら、
どのように社会に貢献できるのかという、けっこう突っ込んだ質問をされる傾向にあったからです。
色んな角度の質問に応えられるようになるには、社会で母子がどのような状況にいるのか把握しておく必要があります。
内容
- 出生率、合計特殊出生率
- 初婚年齢、初産年齢
- 中絶件数
- (早期)新生児死亡率
- 乳児死亡率
- 死産率(自然、人工)
- 妊産婦死亡率
- 待機児童数 等
参考図書は、『母子保健の主なる統計』というものにしました。
数字を覚えるのも大切ですが、数字から読み取れる状況を把握することが大事です。
最近の母子についてのニュースをチェック
これも、小論文、面接対策です。
試験官も、「この人はどのくらい助産に本気で、目標をもってきているのか」を評価するので、ニュースに対してどう思うかは重視されます。
直近のニュースでも構いませんし、近年の社会問題を取り上げてもよいと思います。
助産に関する本を読む
小論文、面接対策です。周産期領域で働いている看護師さんは、普段から関わっていることもあって、
助産に関する話題にも対応できると思います。しかし、全く関係ない科で働いている看護師さんは、
雰囲気もつかみづらいと思うので、助産に関する本や雑誌などに普段から目を通しておくと良いと思います。
検索すると参考書がたくさん出てきますが、エッセイのようなものやぺリネイタルケアという雑誌もあります。
専門的な話が載っているので、読んでいるだけで助産師に必要な倫理観を養うことができると思います。
働きながら工夫したことは?
私が受験を考えていた時には、フルタイムで夜勤もやっていたので、とにかく時間がナイ!
気分転換もしたいし、勉強もしたい。両立するために、時間のやりくりを工夫しました。
時間の工夫
- 朝や勤務終わりの隙間時間を使う
- 勉強時間を決めてコツコツやる
- 出身校の母性教員に相談する
朝や勤務終わりの隙間時間を使う
起床してから3時間は脳のゴールデンタイムと知っていたので、10分だけでも参考書を読んだり、
苦手な分野の勉強などをやっていました。(少しだけ早く起きたり)
逆に、勤務終わりには集中力が切れてしまっているので、あんまり考えなくて良い本や雑誌を読みます。
家に帰ると、完全にオフモードになってしまうので、カフェに寄ったり、
病院の図書館に行って読書をしていました。
勉強時間を決めてコツコツやる
一大決心してから試験まで、8ヶ月くらいしかなかったので、勤務の日も使って勉強していました。
ただ、ダラダラやると集中力も続かないし、勉強の質も落ちるので、30~1時間で決めた内容だけやる。
という自分ルールを決めて勉強しました。ほかのルールは下を参照してください。
ポイント
- 30分~1時間
- 家はゆっくりする場所
- 勉強する場所は家の外
- 勉強するときは自分にご褒美
- 休みの日は午前に勉強する
- できる日は学科勉強を3時間程度やる
- 読書は勤務終わりや寝る前などに
- スケジュールを組む
- 達成できるようなノルマを組む
- できた日はシールを貼って達成感
- 1種類に偏らないようにまんべんなく
自分の生活に上手く組み込んでいけば、意外とちゃんと勉強できました。
他に、仕事の勉強までは手が届かないので、勤務中に疑問は解消するように努力していましたね。
出身校の母性教員に相談する
正直、これが一番モチベーション維持と試験対策になった気がしています。笑
母性看護学の教員は大体が助産師なので、ポイントを押さえてくれますし、教育のプロなので安心でした。
臨床と学校では、やはりズレが出てきますし、絶対学校の先生に試験対策は相談したほうが得です。相談内容は、
ポイント
- 母性/小児の勉強範囲
- 小論文、面接対策(練習)
- 最近の助産関係の傾向
- 調べておいたほうが良い事象
- オススメの参考書、本
- 勉強の仕方 等
私は、手術室と整形外科の経験しかなかったので、先生に相談できて本当に助かりました。
特に、明確な答えがないような倫理観を養うことについて、話をしてくれたり、考え方の道筋を教えてもらっていました。
学校の先生でなくても、職場の知り合いや上司にお願いして人脈を広げても良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
看護師から助産師になるには、少し努力しないといけないことではありますが、
興味のある分野でキャリアアップできるので、やってみる価値ありだと思います。
国試の勉強と違って、楽しく感じる部分が多かったですよ!
助産師への道へ、コツコツ進んで行きまショー!